「なんで私ばっかり…」
転勤族のワンオペ育児では、この言葉を何度も心の中でつぶやいていました。
知り合いのいない土地で双子を育て、夫は朝早くから夜遅くまで仕事。
夫婦なのに、一人で子育てをしているような気持ちになる日もありました。
この記事では、夫婦関係がギリギリになっていった経緯と少しずつ関係を修復していった方法をリアルにまとめます。
この記事でわかること
- 転勤族・ワンオペ育児で夫婦関係がしんどくなった実体験
- 双子育児で感じた夫婦のすれ違い
- 限界を迎えた私が外部サポートを利用した話
- わが家が始めた「夫婦会議」とは
- 夫婦関係を立て直すきっかけになったこと
双子育児で感じた夫婦のすれ違い
転勤族のワンオペは「孤独」と「疲弊」のダブルパンチ
転勤族のワンオペ育児で一番きつかったのは、孤独と疲れが同時にやってくることでした。
知り合いが一人もいない土地で、双子を育てる毎日。
夫は朝7時頃に家を出て、帰宅は夜9時頃。
子どもたちは朝少しだけ夫と会える程度で、私が寝落ちしてしまった日は、夫ともほとんど顔を合わせませんでした。
子ども以外と話す相手は夫だけ。
夫と話さなければ、一日誰とも会話をしない日もありました。
スーパーで店員さんと交わす「袋はご利用ですか?」というやり取りだけが、その日の大人との会話だったこともあります。
海外の研究では、多胎児(双子・三つ子など)の家庭は、単胎児の家庭と比べて離婚率が約1.5〜2倍高いと報告されています。
実際にその数字を知ったとき、「あの頃の私たちも、本当にギリギリだった」と思いました。
もちろん、双子だから離婚するわけではありません。
ただ、育児の負担や睡眠不足、夫婦で過ごす時間の少なさが重なることで、夫婦関係が悪化しやすい環境になるのは事実だと感じています。
今振り返ると、私は想像以上に孤独だったのだと思います。
双子育児は「2倍」ではなく、それ以上だった
双子が生まれるまでは、「育児は夫婦で協力して頑張れば何とかなる」と思っていました。
でも実際は違いました。
授乳も2人分。
おむつ替えも2人分。
寝かしつけも2人分。
どちらかが泣き止めば、もう一人が泣き始める。
ようやく2人とも寝たと思ったら、自分の食事や家事を済ませるだけで一日が終わっていました。
休憩という言葉は、その頃の私にはありませんでした。
夫との温度差を感じ始めた
双子が生まれて間もない頃、夫との間に大きな温度差を感じるようになりました。
私は24時間育児モード。
頭の中は常に子どものことでいっぱいでした。。
一方、夫は仕事が忙しく、子どもと過ごす時間は限られています。
今思えば、父親としての経験を積む時間が少なかったのだと思います。
でも当時の私は、そんなふうには考えられませんでした。
「なんで私だけこんなに大変なんだろう。」
「なんで夫は普通に生活できているんだろう。」
そんな気持ちが積み重なって、イライラが全部夫に向かうようになっていきました。
里帰りが終わってから現実を知った
里帰りが終わって自宅に戻ったとき、現実の壁にぶつかりました。
- 寝かしつけが終わった後、夜9時頃に帰宅する夫のためにご飯を作る
- 食べ終わったら洗い物もする
- 夜泣きにも対応する
- 翌朝また育児が始まる
毎日その繰り返しでした。
夫も仕事で疲れていることは分かっていました。
だから「手伝って」とも言えず、「でも私もしんどい」という気持ちだけが積もっていきました。
「私だけが全部知っている前提」が苦しかった
子どものことに関して、夫から質問をされることがよくありました。
「これって何の病気?」
「病院に行った方がいい?」
「どんな症状なの?」
でも、私も初めての子育てです。
医師や保育士の資格をもっているわけでもない。
双子の育児に必死で、毎日スマホや本で調べながら、必死で育児をしていました。
だから心の中では、何度も思いました。
「なぜ私が全部知っている前提なんだろう」
「私も知らないよ。」
子どものことは、お互いに初めて経験することばかりです。
どちらか一人が知っている前提ではなく、一緒に悩み、一緒に学んでほしかった。
今でもそう思っています。
「しんどい」が言えなかった
当時の私は、自分の気持ちを言葉にすることが苦手でした。
「疲れた。」「しんどい。」
その一言が言えませんでした。
我慢して、我慢して、我慢して。
そして限界を迎えてから、一気に感情があふれてしまう。
夫からすると「急に怒り出した」と感じたと思います。
でも私の中では、ずっと前から積み重なっていたものでした。
今振り返ると、もっと早く話しておけばよかったと思います。
限界を感じて外部サポートを利用した
「このままではダメだ。」
そう思い、ファミリーサポートや保育園の一時預かりを利用しました。
ファミリーサポート
自宅に来てもらえるので助かる反面、私はどうしても気を遣ってしまいました。
「お茶を出した方がいいかな。」
「ちゃんと掃除しておかないと。」
そんなことが気になってしまい、結局あまり休めませんでした。
保育園の一時預かり
一方で、私にはこちらの方が合っていました。
子どもを預けてしまえば、完全に一人の時間になります。
誰にも気を遣わず、自分のペースで過ごせる。
病院に行ったり、子どもがいるとできないことが自由にできました。
それだけで気持ちがかなりリセットされました。
人によって合うサポートは違いますが、「全部自分で頑張らなきゃ」と思わなくていいんだと、この頃に少しずつ考えられるようになりました。
それでも夫婦のすれ違いは続いた
外部サポートを利用しても、夫婦のすれ違いそのものは解決しませんでした。
私はもともと思っていることを言えずに溜め込むタイプ。
今までの人生で限界を超えたことはなく、ストレス発散は自分でできていました。
しかし、自宅に帰った後、限界がきてしまいました。それほど子育ては大変なものなんだと思います。
夫からすれば「突然怒り出した」という感覚だったと思います。でも私からすれば「ずっと我慢していた」。このすれ違いがしんどかったです。今思えば、もう少し早く相談をしておくべきだったと感じます。
限界を超えてたどり着いた「夫婦会議」
特別なことを始めたわけではありません。
わが家が始めたのは、月に数回、夫婦だけで話す時間を意識的につくることでした。
子どもたちが寝たあと、30分ほど。
議題が決まっているわけではなく、「この時間は夫婦で話す時間」と決めることが大事でした。
- 子どもたちの最近の様子や成長
- 困っていることや不安なこと
- お互いにしてほしいこと
- 来月の予定や行事の確認
- 家事や育児で負担になっていること
大切にしていたのは、「相手を責める時間ではなく、共有する時間」にすることでした。
最初は感情的になってしまうこともありましたが、続けるうちに少しずつ落ち着いて話せるようになりました。
夫婦会議で変わったこと
夫婦会議を始めてから、いくつかのことが変わりました。
① 「察してほしい」をやめられた
以前は、「言わなくても分かってほしい。」そう思っていました。
でも実際には、夫は仕事で家にいる時間が少なく、私が見ている子どもたちの日常を知る機会がほとんどありません。
伝えなければ分からないこともたくさんありました。
「今日はこんなことがあったよ。」
「最近これで困っている。」
そんな何気ない会話をするだけでも、お互いの認識が少しずつ近づいていきました。
また解決策を一緒に考えることができて、生活がとても楽になりました。
② お願いできるようになった
以前は「お願いするくらいなら自分でやった方が早い」と思っていました。
でも、それでは私だけが疲れてしまいます。
「明日はゴミをお願いできる?」
具体的にお願いすると、夫も動きやすかったようです。
言葉にすることの大切さを実感しました。
③ 夫が子どものことを知るようになった
夫婦会議を続けるうちに、夫から子どもたちの話をすることが増えました。
「最近こんなことができるようになったんだ。」
「学校ではどう?」
以前は聞かれなかったような質問も増えました。
朝しか会えなくても、夫婦で情報を共有することで、父親として子どもたちと関わろうとする姿勢が見えるようになりました。
④ 私も溜め込まなくなった
一番変わったのは私だったかもしれません。
以前は、不満があっても我慢して、限界まで溜め込んでいました。
でも夫婦会議を始めてからは、
どれだけ小さなことでも「次の会議ではなそう」と、思えるようになりました。
心の負担はずいぶん軽くなりました。
転勤族だからこそ夫婦の会話が大切だった
転勤族は、実家が近くにあるとは限りません。
友達もいません。気軽に子どもを預けられる人もいません。
知り合いがいない転勤先では、夫が唯一の大人との会話相手になります。
夫との関係がうまくいっていないと、孤独が倍増します。
だからこそ、夫婦がお互いの一番の理解者でいることが、とても大切だと感じています。
もちろん、すぐに理想の夫婦になれたわけではありません。
今でも意見がぶつかることはあります。
でも「話し合う時間」があるだけで、以前のように気持ちを溜め込み続けることは少なくなりました。
転勤族ワンオペで悩んでいる方へ
今この記事を読んでいる方の中には、
「毎日しんどい。」
「誰にも頼れない。」
「夫にイライラしてしまう。」
そんな気持ちを抱えている方もいるかもしれません。
私も同じでした。
毎日必死で、笑う余裕なんてありませんでした。
でも今、小学2年生になった双子を見ていると、
「あの頃は本当に一瞬だったな。」と思います。
もちろん、当時はそんなふうに思えませんでした。
だから無理に前向きになる必要はありません。
疲れた日は休んでください。
周りに頼ってください。
そして、少しだけ勇気を出して、パートナーに自分の気持ちを伝えてみてください。
「分かってほしい」ではなく、「伝えてみる」
それだけでも、何かが変わるかもしれません。
よくある質問
ワンオペ育児で夫婦関係が悪くなるのは珍しいことですか?
珍しいことではありません。
育児や家事の負担が偏ることで、お互いに余裕がなくなり、すれ違いが起きる家庭は少なくありません。
夫婦会議はどれくらいの頻度がおすすめですか?
わが家は月に数回、30分程度でした。
頻度よりも、「定期的に話す時間をつくること」が大切だと感じています。
夫婦会議でケンカになりませんか?
最初は感情的になることもありました。
でも、「相手を責める時間ではなく、お互いを知る時間」と意識するようになってからは、落ち着いて話せるようになりました。
まとめ
転勤族のワンオペ育児は、孤独や疲れだけでなく、夫婦のすれ違いも生みやすい環境です。
海外では、多胎児家庭は離婚率が高くなるという報告もあります。それほど双子育児は大変です。
わが家も、一歩間違えれば夫婦関係が壊れていたかもしれません。
そんな中で救いになったのが、「夫婦会議」という、定期的に「話し合える仕組み」をつくることでした。
大切なのは意識して言葉にする機会を作ることでした。
完璧に家事や育児を分担することは難しくても、お互いの気持ちを知ることはできます。
子育ては、どちらか一人だけで頑張り続けられるものではありません。
今まさにしんどさを抱えている方へ。
一人で我慢し続けなくて大丈夫です。
少しだけ勇気を出して、自分の気持ちを言葉にしてみてください。
その一歩が、夫婦関係や子育てを少し楽にしてくれるかもしれません。
そして、この経験が同じように悩む転勤族やワンオペ育児中のご家庭の参考になれば、とてもうれしく思います。